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ドラマ 【じぞ恋】に出てきたヨガ哲学 ③アスティヤ(不盗)

 

【インストラクターデビューの道のり パート37】

みなさん、こんにちは。Terasu スタッフの HIROKO です。

『じぞ恋』第三話では時間泥棒の話でしたね。

遅刻して相手の時間を奪う。ヨガの教えの中でも「奪うべからず」は大切な事で、時間を奪う事は同時に友情や信用など大切なものを失うと杏花先生(上野樹里)は話されていました。

 

これはヨガ哲学【アスティヤ(不盗)】で、ヤマ(してはいけない事)の三番目の教えです。『奪って(盗んで)はいけない』、これって当たり前のことで私も何も盗んでいないと思っていました。

でも、ヨガの経典の中では『われわれはすべて盗人である』と言われています。どういうことかと言えば地球から空気を盗んでいると・・・。

えーっ、息をしなかったら死んでしまいますよね。生まれた時から空気って当たり前の様にあって盗んでいる感覚は全くありません・・・、これは一体どういう事なのでしょうか。

経典では『一息一息を誠実な態度をもって受け取り、それを他者に奉仕するために使うと、それは盗んでいない事になる。受け取っても何も返さない時に盗人になる。』と言われています。

つまり、自分だけに取り込むのではなく他者にも分け与え、また奉仕するために使えば問題ないという事です。

空気については思いもしませんでしたが、実は私たちは毎日あらゆるものを盗んでいます。

たとえば、ドラマでも言っていた遅刻して相手を待たせたら相手の時間を盗んだことになり、誰かの話を自分が考えた様に話したら、アイデアを盗んだ事になります。また話の途中で口をはさんだら相手の話す機会を奪っています。

行くか行かないかわからないのに、とりあえずお店を予約して間際にキャンセル。当然予約しなかったら、代わりにお店に行けた人はいますね。

親切心で慣れない仕事をしている後輩を手伝う事も、後輩の経験を盗むことになります。

また、借りたお金を返し忘れていたり、会社の備品を私用で使ったり・・・等々。

普段、何気なく行っている行動ですが、人はお金や持ち物などには敏感ですが、時間や、知識、経験など目に見えないものにはなかなか意識が向かず、色んなものを奪って(盗んで)いる事がわかりますね。

では【アスティヤ(不盗)】の実践は出来ないのでしょうか。

元々私たちは誰かの犠牲の上で生かされている、という事を自覚することです。

必要のないものまで欲しがったり独り占めしたいと思ったり、少しでも楽をしてお金を多く得たいと思う『欲』や『執着』を手放す事。

生きていくために本当に必要なものなのか見極め、必要でないものは必要としている人たちに分け与える。そうすれば世の中からは飢餓や貧困は無くなるでしょう。

また、ヨガの教えでは『不盗に徹した者のところには、あらゆる富があつまる』とされています。

この『富』とはお金だけではなく、自分に必要な物、大事な物、信頼や人間関係なども含み豊かに暮らしていけるという事です。

【アスティヤ(不盗)】を実践することにより、盗まないという事は自分も人から盗まれることもなく、失う事への恐れや不安からも解放され、また人に分け与えることで、自分のところにも与えられ、穏やかで豊かな人生を送ることができるとされています。

人生100年『豊かな人生を送る事』が私の目標です。

ヨガを学んでいなかったら、ドラマ中のセリフの一コマで終わっていましたが、今はドラマを見て、こうしてブログを書くことによりヨガの復習の時間になっています。

さてさて、来週のテーマはなんでしょうか。お楽しみに!

 

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