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【ヨガ哲学(ニヤマ)】⑤イーシュワラ・プラニダー(献身の生活)

【インストラクターデビューの道のり パート45】

みなさん、こんにちは。Terasu スタッフの HIROKO です。

シリーズでお伝えしていました、ヨガ哲学八支則の「ヤマ、ニヤマ」も今回が最終となりました。

ヨガを学ぶ上で、まず最初に学ぶのが「ヤマ」であり「ニヤマ」です。

いつも先生が話されるのは、この「ヤマ」「ニヤマ」が実践されないと、どれだけアーサナやプラーナヤーマを実践しても本当のヨガの学びではないと言われます。

人としての基本的な生き方「ヤマ」「ニヤマ」について私なりに皆さんにお伝えしてきました。

まだまだ、学び始めたばかりで思う様にお伝え出来ない事も山ほどありますが、たとえ一つでも参考になれば嬉しく思います。

 

さて最終回は「ニヤマ(個人的規律)」の【イーシュワラ・プラニダーナ(献身の生活)】について、お話ししたいと思います。

経典では「神にすべてを任せる事によって、サマーディは達成される」と記載されています。

いきなり「神」と言う言葉が出てきて、違和感を感じられた方もおられると思いますが、ヨガでいう「神」は対象物があるのではなく、世界そのもの、外界のすべてであると言われています。

すなわち、世の中の全てのものに対して献身的な態度をもって接していけば、心の底から穏やかに過ごすことが出来るという事なのです。

とは言え、具体的にどのようにすればよいのでしょうか。

 

人に対しても物に対してもぞんざいに扱うのではなく、毎日感謝をし、謙虚な気持ちを持つこと。

また感謝と尊敬の気持ちをもって接すること。

自然の摂理を理解することとされています。

 

私達は自然の大きな力によって生かされています。いくら科学が進歩したとはいえ世の中には科学では説明できない事が多くあります。

私自身何かの宗教を信仰しているわけではありませんが、大いなる存在を感じることはあります。

今までの人生の危機の時に、何回も助けてくれる人や物に出会いました。

お話しすればキリがないくらい色々な巡りあわせで大事が小事ですみ、そんな時には、いつも何かに守られている事を感じました。

両親が他界しているので、両親が守ってくれているのかなと思う事もあります。

もちろん、良い事ばかりではなく、悪い事も起きます。

でも、そんな時も「なんで、こんなことが起きるの!」と思うのではなく「これで済んで良かった」と思うととても穏やかな気持ちになります。

以前、CCYの試験の時にヨガマット2本をバイクに乗せて試験会場に向かいました。

自宅から出てしばらくしたら、なぜかマットケースの紐が緩んでいてマットが道に落っこちてしまいました。

急いでバイクから降りマットを拾い、試験会場へとバイクを走らせました。

その時に私の心におきたのは「ありがとう」と言う感謝の気持ちでした。

不思議だったのは「なぜ、こんな時にマットが落ちるの!」と言う感情は一切浮かびませんでした。

なぜなら、あと少し走ったら大通りに出て、大変なことになっていたと思うから・・・。

マットが落っこちた事は焦りましたが、事前に知らせてくれたのだと思うと感謝しかありません。

守られていると思うと道中嬉しくてニヤニヤし、そして試験も気持ちよく受けることが出来ました。

もし、この時「なんで試験前にこんな事が起きるの!」と怒りに変わっていたら、きっと試験も冷静な気持ちで受けられなかったかもしれません。

偉大な力に身をゆだねる事で、心が穏やかになった事を少しだけ感じられた瞬間でした。

私の小さな体験ですが、こういう事なのかなと思います。

皆さんにも、そういった経験はありませんか。

心穏やかに生きていくって事は、こんな小さなことの積み重ねではないでしょうか。

 

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