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【大文字送り火を見て思う事】

【インストラクターデビューの道のり パート49】

みなさん、こんにちは。Terasu スタッフの HIROKO です。

先週はブログお休みさせて頂きましたので、半月ぶりの投稿となります。

今回は『大文字の送り火』ついて書こうと思います。

皆さんは先日の『大文字の送り火』をご覧になりましたか。

コロナの関係で、全部の火が燈ったのは3年ぶりでしたね。

 

今年の送り火は何かすごい力が働いているように感じたのは私だけでしょうか。

点火前の雷雨に豪雨。

それも恐ろしいくらいの勢いで、京都の町を一気に雨で洗い流しました。

そして点火時間になると雨は嘘のように止み、雨により心配された点火も無事終わり、炎の勢いも激しくコロナ前と同じ『大』の文字を見ることが出来ましたね。

 

私の住んでいるところからは「大文字」と「左大文字」が見えます。

実は6年前も点火時間に大雨が降り、その時は点火はされたものの火の勢いが例年より少なく霞んで見えにくい事がありました。

その時のことが頭に浮かび、せっかくの3年ぶりの全部の点火もちゃんと見る事ができるのか・・・。

保存会の方はもちろん京都市民も観光に来られた方の期待も大きい分、この大雨にどれだけの人々が落胆されたのかと思いましたが、心配は無用でした。

無事五山に火が燈り、「大」「妙法」「船」「大」「鳥居」の文字が浮かび上がり、それぞれの火が見えなくなった時を待っていたかのように、再び大雨が降りました。

昔、大文字の日に雨が降ると、ご先祖様が別れを惜しんで涙を流しておられると聞いたことがあります。

京都に住んでいて、若い時は夏のイベントの一つにしか見ていませんでしたが、両親もいなくった今は、お盆に帰って来られたご先祖様の魂を送る行事として、本当に心から両親はじめ亡くなられた方の魂を送っています。

 

金閣寺の麓に「左大文字」を見るお勧めのポイントがあり、そこでは松明をもって点火される方々の姿を見ることが出来ます。

鐘の音と共に、一斉に点火されていきます。

 

積み上げられた護摩木からは炎と煙が天に立ち上り、姿こそは見えませんが両親やご先祖様が帰って行かれる様子を感じることが出来、自然と手を合わせています。

今回ブログを書くにあたって、大文字の送り火について調べてみましたが、起源も平安時代や江戸時代と諸説あり、はっきりした文献は残っていないそうです。

ただ、お盆に帰って来られた先祖の魂を浄土へ送る今生の人々の思いである事は確かです。

『大文字の送り火』は京都の夏の風物詩として、イベントの様に取り上げられている事もありますが、若い人たちにも本来の意味を知ってほしいですね。

そして、自分が今この世に生を受けている事の奇跡も感じてほしいと思います。

両親始めご先祖様の誰一人欠けても、私はここにいません。

脈々と引続かれていくこの命の大切さを改めて感じるこの季節。

皆さんのそれぞれのお盆の過ごし方は、いかがだったでしょうか。

 

京都で生まれ育ったからこそ、『大文字の送り火』を特別ではなく日常で見られる事を嬉しく思います。

そして、近づいてくる秋の気配を感じながら、今日も感謝を込めて過ごしたいと思います。

 

 

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