Blog
女医ヨガインストラクターSEIKOのヨガブログ :感覚に意識を向ける
毎週土曜日13時からクラシカルヨーガを担当している
女医 兼 ヨガインストラクターのSEIKOです。
今日は、感覚に意識を向ける、についてお伝えします。
伝統的なヨーガの練習では実践において(アーサナ;ポーズ、や呼吸法など)自分の感覚に意識を向けることがとても大切です。1番の理由は練習を快適な範囲で行うためですが、常に(自分の状態に)気づいた状態で行うと、神経系への効果が得られます。(副交感神経に働きかける等)
アーサナ(ポーズ)も呼吸法も、練習を継続すると、段々と丁寧で繊細なテクニックに進化していきます。つまり、上級者はより無駄がない美しい動きになっていくような印象です。筋肉の動かし方はもっと細やかに、より滑らかになっていきます。体幹の強さや安定性、バランス感覚が鍛えられるため、最後まで集中して同じ姿勢でポーズに留まることができる等。呼吸法では流速を一定にゆっくりとコントロールすることで、長く安定して吐くことが出来、リラックスした状態が維持されます。喉の摩擦音など振動する音も安定して均一なものになる等。その過程では、常に自分の状態を繊細に感じ取って微修正するということをしています。
そして、今日の本題です。☆
自分の状態に気づいた状態でいるためには、
私たちは自分の感覚に意識を向ける必要があります。
伝統的なヨーガではいつも、気づいた状態で、というガイドがされます。個人的にはそこがお気に入りのポイント☆といいますか、伝統ヨーガのユニークで面白いところだなと思っています。
そして、普段の忙しい日常生活のなかでは意識しにくいことだな、と感じています。
例えば、
自分の呼吸って浅いのかな?ふつう?長い方?
呼吸は安定しているのか。
どんな時に息が早くなっているのだろう。
(・・・あんまり考えませんよね。)
私が初めて自分の呼吸を意識したのは、ヨーガのレッスンを2日連続で受けた翌日の朝です。
いつもより長く深く吐けている!と起きた時に気が付いたのです。ビックリしたのと感動がありました。
身体について、姿勢、バランス感覚。
これも普段から意識するというよりは、
写真を撮ったり、スタジオでレッスンを受けることで気づいたり、指摘してもらってわかることもたくさんありますよね。
そして、
急に健康的な姿勢に戻そう!、呼吸を深く長くしよう!、といきなりゴールを目指すことよりも
まず今の状態はどうなっているのかを知っておくと、原因までたどって深いところから目標までアプローチしやすいように思います。リバウンドも起こりにくいかもしれません。
さらに、第三者にガイドはしてもらいながらでも自分で動かしながら、あ、今いつもと違う感覚になったな、と繊細に感じる感覚があると微調整しやすいと思いませんか?日頃のヨーガの練習ではまず自分の感覚に意識を向けてみることから、感覚を鍛える効果が期待できます。
(MEMO)
病気の予防・早期発見にも繋がります。
毎日お風呂で乳腺を触っていて、いつもと違う!と気がついて病院を受診。結果、腫瘍が早い段階で見つかった話とか。
喉の調子がおかしい、いつもと違うとか、何か違和感を感じる感覚。繊細な感覚で自分を見ていると、早い段階で異常を見つけることになります。
それに病気になるほどでなくても。
自分の呼吸や身体の感覚に繊細に意識を向けるようになると、今の自分が無理していないか、どんな状態なのか、例えばハッピーな感覚でいるのか、なんか調子が悪いのか自分で気づいていくことができます。それは、要らない力が入っているところを解いていくという(ストレスの原因や自分の日頃のクセだったり)問題解決への重要な糸口になる可能性があるんです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
如何だったでしょうか。
奥深いトレーニングですが、ひとりひとりの経験は異なります。実際にはどんな経験があるでしょうか。
土曜午後のクラシカルヨーガにてお待ちしています。
SEIKO