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【読むヨガ】雉始雊(きじはじめてなく)
1月15日から19日の間は七十二候のひとつ
「雉始雊(きじはじめてなく)」。
まだ寒さの名残がある早春、それまで静かに身を潜めていた雉が、はじめて力強く鳴き声をあげる頃です。
景色はまだ冬の延長のようでも、自然は確かに「外へ向かう一歩」を踏み出しています。

はじめて声を出す、ということ
雉の鳴き声は、春の到来を告げる合図であると同時に、自分の存在を外へ表す行為でもあります。
それは、大きな主張というよりも、「ここにいる」という素直な表明。
私たちもまた、心の中では感じていながら、言葉にする前に留めている想いや、まだ形になっていない感覚を抱えていることがあります。
雉始雊は、「完璧でなくてもいいから、外に出してみる」そんなタイミングを教えてくれる季節です。
ヨガと「音」や「呼吸」
ヨガの練習においても、音や呼吸はとても大切な要素です。
- 呼吸を観察する
- 胸や喉、お腹の緊張に気づく
- マントラを唱える
呼吸は、内側の状態をそのまま映します。
雉が自然に鳴くように、無理なく、気持ち良く今の自分に正直な呼吸に気づくこと。
それだけで、身体も心も驚くほど緩みはじめます。

冬から春へ、内から外へ
雉始雊の頃は、「動き出さなければ」と焦るよりも、動き出したくなる感覚を信じることが大切です。
芽吹きは突然起こるものではなく、長い静けさの積み重ねの先に訪れます。準備が整ったとき、身体は自然に前へ進もうとします。
スタジオからのひとこと
この時期は、少し胸をひらき、呼吸が喉元まで通る感覚を味わってみてください。オススメのポーズは半分の魚のポーズ。喉と胸郭を開き呼吸をしやすくしてくれます。

無理に変わらなくていい。無理に始めなくていい。
ただ、内側にある「声になりたがっている何か」にそっと耳を澄ませてみる。
雉がはじめて鳴くように、あなたの中の春も、静かに、でも確かに動き出しています。
