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【読みヨガ】立春 次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)
2026年2月9日(月)〜13日(金)
立春を過ぎ、空気の奥にわずかなやわらかさが混じりはじめる頃。
七十二候のひとつ、黄鶯睍睆(うぐいすなく)を迎えます。
「睍睆(けんかん)」とは、澄んで美しい鳴き声のこと。
まだ寒さの残る早春、鶯が練習するように、たどたどしく声を発しはじめる季節です。
完璧ではないけれど、確かに“春へ向かう音”。
はじめての声は、練習でいい
鶯の初音は、最初から澄み切ってはいません。
途切れたり、かすれたりしながら、少しずつ整っていきます。
それでも鶯は、声を出すことをやめません。
私たちも同じ。
何かを始めるとき、言葉や動き、気持ちはまだ不揃い。
けれど未完成のまま声を出すことが、次の一歩を呼び込みます。
黄鶯睍睆は、「うまくやろうとしなくていい。まずは鳴いてみる」
そんな優しい合図のような季節です。

ヨガと「声になる前の呼吸」
ヨガでは、声よりも先に呼吸があります。
しっかりと吐くことができると、気持ちよく吸うことが出来るようになり、胸や喉がゆるむと、自然と内側の通り道がひらいていきます。
この時期の練習では、
- 吐く息を丁寧に、意識する
- 喉や胸の緊張に気づく
- 音を使った呼吸法(ブラーマリープラーナーヤーマ)がおすすめ。
無理に呼吸を深くする必要はありません。
まずは、息を吐ききることを意識することはできる。それは呼吸を育てることに繋がります。
そして、心のバランスを整えることに繋がります。
春は、静かに始まっている
景色はまだ冬の延長。
けれど、鶯はすでに鳴きはじめています。
外が整うのを待たなくていい。
環境が変わるのを待たなくていい。
内側の「鳴きたい感覚」に気づいたら、それで十分。
ヨガの時間は、その感覚を否定せず、静かに育てる場所。
呼吸とともに、少しずつ“自分の音”を思い出していきます。
スタジオからのひとこと
2月9日(月)〜13日(金)。
春の入口で、まだ不安定なこの数日間は、うまくやろうとしなくて大丈夫。
呼吸が通ること。
身体がここに在ること。
その確かさを感じるだけでいい。気づきを大切に。
鶯が、何度も練習しながら春の声を整えるように。
あなたの中の春も、静かに、でも確かに鳴きはじめています。
どうぞこの時期は、自分のリズムで、その一歩を。
