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【読むヨガ】立秋 末候 蒙霧升降(ふかききりまとう)
2026年8月18日〜8月22日は、七十二候のひとつ、蒙霧升降(ふかききりまとう)
朝夕の空気が少しずつ冷え、山や水辺に深い霧が立ち込める頃です。
日中にはまだ厳しい暑さが続いていても、早朝にはどこか秋の気配を感じる。
夏から秋へ。
季節は、はっきりと境界線を引いて変わるのではなく、少しずつ混ざり合いながら移ろっていきます。
霧に包まれた景色のように、まだ次の季節の姿ははっきりとは見えません。それでも自然は、確実に先へと進んでいます。
見えない時間もある
深い霧の中では、いつも見えている景色が見えなくなります。
遠くまで見渡そうとしても、見えるのはほんの少し先まで。
私たちの日々にも、そんな時間があります。
これからどうなるのか。
どちらへ進めばいいのか。
答えが見えないことに、不安を感じることもあります。
けれど、見えないからといって、道がなくなったわけではありません。霧の向こうにも、いつもの景色は存在しています。
必要なのは、遠くまで見通すことではなく、今見えているところを歩くことなのかもしれません。

ヨガと「わからないまま観察すること」
ヨガの実践では、自分の身体や心を観察します。
けれど、すべてに答えを出す必要はありません。
今日はなぜ身体が重いのだろう。
なぜ呼吸が浅いのだろう。
ポーズが合っているかわからない。
原因をすぐに探すのではなく、
「今日はこうなんだ」
「今はわからない感覚がある」
と、その状態をそのまま感じてみる。
わからないものを、わからないまま観察する。又はわからないという事を楽しんでみる。
それも、自分自身と向き合うための大切な時間です。
霧は、やがて晴れていく
朝の霧は、太陽が昇り、空気が温まるにつれて少しずつ薄れていきます。
無理に追い払わなくても、時が来れば自然と景色が現れる。
私たちの迷いや悩みにも、似たところがあります。
今すぐ答えを出そうとすると、かえって見えなくなることもある。
そんなときは、一度立ち止まり、呼吸をする。
少し時間を置いてみる。
すると、今まで見えなかったものが自然と見えてくることがあります。答えを急がないことも、ひとつの智慧です。
スタジオからのひとこと
8月18日〜22日。
深い霧が立ち込めるこの季節。
先のことを考えすぎるより、今ここにあるものに意識を向けてみてください。
今の呼吸。
今の身体。
今、ある感覚。
遠くが見えないときほど、足元を丁寧に感じる。
一歩進めば、またその先の一歩が見えてきます。
霧がいつか晴れるように、今は見えないものも、必要なときに少しずつ姿を現していくでしょう。
どうぞこの時期は、「答えを急がず、今を観察するヨガを」

豆知識|蒙霧升降(ふかききりまとう)
「蒙霧升降」は、文字通り深い霧が立ち込める頃を表した七十二候です。
「蒙霧(もうむ)」は辺りを覆う深い霧、「升降」は霧が立ち上がったり、低く漂ったりする様子を表しています。
霧は、空気中の水蒸気が冷やされ、小さな水滴となって空中に漂うことで生まれます。
立秋を過ぎると、日中は暑くても朝夕には気温が下がる日が少しずつ増え、その寒暖差によって山間部や水辺などでは霧が見られることがあります。
前候の「寒蝉鳴」では音から秋を感じ、蒙霧升降では空気や景色から秋の気配を感じる。
まだ暑さの残る8月。
それでも自然をよく観察してみると、次の季節はすでに始まっています。
季節の変化に気づくことは、自分自身の小さな変化に気づくことにもつながっていくのかもしれません。
