どうも！

 

日中はまだまだ暑いですが、夜になるとぐんと肌寒くなってきましたね。

やはり季節はもう秋です。

テラスヨガでのブログも、今回を含めてあと3回となりました。

長かったようでもう残り僅かかと思うと、嬉しいようなどこか寂しいような。

我ながら勝手だなと呆れてしまいます。。。（笑）

 

さてさて、今回のブログのテーマは『人の気持ち』について私の経験を元に

個人的な視点から書いてみよう思います！！

 

私は嘗て、趣味が高じて渡仏してしまったぐらいフランス映画がとても好きでした。その当時同年代のフランス人より、フランス映画を観ていたと思います。

好きなフランス映画の監督は何人かいます。

一番敬愛する監督はエリック・ロメール監督なのですが、

最初に惹かれたフランス映画の作品は、

フランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』という作品でした。

カンヌ国際映画祭監督賞も受賞した有名な作品です。

この作品の主人公アントワーヌドワネル（ジャン＝ピエール・レオ）は、

不遇な家庭で、学校では先生に叱られ、愛情や優しさを受けるべき時期に大人から注がれず。。。

行き場のないつまらない日常。

少年から青年へと成長して行く中、子供でありながらも、

大人の行動や言動に対しての不信感も抱き始め。。。

あることがきっかけで少年鑑別所へ。

 

ラストシーンは腐敗したそんな世界から抜け出すかのように、少年鑑別所を脱走。

そして辿り着いたのは、海。

全てを捨てて自由を得たのか、限界地点だったのか。。。

 

トリュフォーは沢山の作品を残していますが、このアントワーヌドワネルを主人公にした作品を5作品制作しています。

残りの4作品は、大人に成長したアントワーヌを描いています。

 

他の作品については、この場では詳しく述べませんが、このレオが演じるアントワーヌ・ドワネルという青年は、大人になっても依然まるで子供のような（＝純粋さ？）弱さがあり、強い女性（＝母親的な憧れ？）を求め、冷たい？厳しい？社会に順応できない。家庭もうまく築けない。誰よりも愛を欲しているのに。。。

 

そんな主人公の姿に、若かりし日の私は何か惹かれるものを感じていました。

いろんな葛藤があり、かといって自分は何もできないし、何者でもなかった。

 

年月が経ち、私はフランスに興味がなくなり、フランス映画や映画自体も観に行くことが少なくなりました。

 

そんな中、結婚した夫は山田洋次監督の『男はつらいよ』が好きでした。

私は幼い頃、その映画が好きではありませんでした。テレビでよく放映されていましたが、一度も最後まで観たこともありませんでした。

幼いながら、「あんなおじさんが、美人のお姉さんを毎回追っかけて気持ち悪い。ちゃんと仕事もしてないし、なんであんなに偉そうなんだ！！」なんて偏見の目で見ていました。

 

ある日、テレ東で寅さん特集をしていると知った夫は毎週土曜日に「男はつらいよ」を見始めました。自動的に、私も視聴する羽目になりました。

 

そして、私は気付いてしまったのです。

 

寅さんは、アントワーヌドワネルに似ているということに。

ジャン＝ピエール・レオと渥美清は似ても似つきませんが、

主人公の人物性としては同じ。

何十年も偏見の目で見ていた作品に寄り添うことができたこと。

 

でも、寅さんに関してアントワーヌと1つ違うところがあります。

それは、寅さんには温かい家族や仲間がいつも彼を待っているということ。

 

何より、父母代わりのおいちゃんとおばちゃんが無償の優しさに溢れているということ。

 

で、ここで今回のテーマ『人の気持ち』とどう繋がって行くのかと申しますと、

人の気持ちは変わるということを伝えたいのです。

 

自分も他者も、いろんな経験を積んで、様々な知識を得ることで、常に考えや気持ちが変わる可能性があるということ。

 

生きて行く中でいろんな人に出会い、いろんなことを言われたりして、

一喜一憂することがあるかもしれません。

いいことは、素直に受け取ってそれでいいと思います。

でも、もし何か辛いこととか、思い悩むことがあったとしたら。。。

 

人の気持ちって変わるものです。

絶対にっていうことはない。

振り回されないで下さい。

 

まずは、自分を大切に愛してください！！

 

そして、お花に水をやるように。

自分を育てていきましょう！

 

気付くこと、理解し分かること、成長していくこと、

 

できると。