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ASUKAブログ#2 トゥクトゥクレース
先日まで私は2ヶ月ちょっとの間アジアを転々としていました。その中の目的の一つはスリランカで行われるトゥクトゥクレース。
私は高校生の時にバケットリスト/死ぬまでにやりたい事リストというものを書き始め、それからは何か自分の中でこれやりたい!楽しそう!と思ったらそのノートに書き出して、そのリストの中のものができるチャンスが少しでもあるのならば絶対にするように心がけています。
バケットリストの中の一つがこのトゥクトゥクレースでした。インドに数年前に行った際に出会った私の人生の師匠がインドでトゥクトゥクのレースを出ていたのをきっかけに、私も絶対に出場したいと思っていました。このトゥクトゥクレースは、イギリスの団体が主催していてトゥクトゥクの他にも様々なアドベンチャーな乗り物を使って、色々な国でイベントを開催しているようです。
このイベントを知ったきっかけは私の師匠ではあるのですが、どうしても惹かれた理由があります。イベントのウェブサイトを見ると、このような感じで記載されていました。
“このつまらぬ世の中を少しでも面白くしよう。消毒され切った世の中にカオスさを足そう。“
このキャッチコピーにやられた私でした。
ご先祖様のおかげでこの世界の多くのことは開拓されてきました。どこに何があるか、どうやって目的地に最短で行けるかをハンドサイズのタブレットで一瞬にして検索できる時代。しかし最短で目的地まで行かなくてはならないのか、ここら辺で一番美味しいと評価されるコーヒーを飲まなくてはならないのか、分かりきったことをやることに意味があるのか。何もかもが便利になったこの時代だからこそカオスさ、不便さが求められるのではないかとも思います。
そして便利さが当たり前の世の中に少し飽きた、いわゆる社会不適合者たちが世界中から集まるのがこのトゥクトゥクレース。ゴールまで無事辿り着けるかもわからない、ルートも決まっていない、いつ壊れるかわからないこの乗り物に乗ってアドベンチャーを楽しめ!というようなイベント。
私はこのトゥクトゥクレースに出るという野望を2人の友人のおかげで先日ついに叶えることができました。スリランカの現地集合で集まる私たちチーム。そしてイベント会場には200人弱の世界中から集まる参加者がいました。そこでの色んな人との出会いはとても貴重なものであり、この旅をより楽しくさせてくれました。参加者全員がスリランカで旅する仲間。
レースが始まるとみんなそれぞれの旅路を行き、約一週間に渡り、トゥクトゥクに乗ってスリランカを周ります。山道の多いスリランカでは、トゥクトゥクが坂の途中で止まってしまうことも頻繁に起こりました。その度に周りのスリランカ人の手を借りる便利な国代表、日本から来た私たち。このトゥクトゥクに揺られて旅する時間はかけがえのないものでしかありませんでした。そして私にたくさんの気づきをくれました。
便利な世の中のありがたみと同時に、不便さの面白みを学びました。ただ便利なだけでもありがたみを感じることは難しく、不便なだけでも不便さを楽しむことは難しい。大切なことは、いつなんどきも今目の前にある状況を全力で楽しむということなのだと。それは決して簡単なことではなく、私の人生の課題であると感じています。何事も真剣に全力で楽しんで取り組みたい。そう思わせてくれたのがこの変なトゥクトゥクレースでした。
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