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日常の中の小さな祈り

朝のバタバタした時間。

靴を履いて、カバンを肩に引っかけながら、玄関を飛び出すその瞬間に聞こえる、あの言葉。

「いってらっしゃい」

忙しさの中にあっても、そのひとことがあるだけで、少し気持ちが柔らかくなります。

そして、それに応えるように返す、

「いってきます」

日々繰り返されるこのやり取りは、一見なんてことのない習慣のようで、実はとても深い意味を持っているように感じます。

「また帰ってくるね」のメッセージ

「いってきます」には、「また帰ってくるよ」という宣言が込められています。

何があるかわからない時代だからこそ、ただのルーティンではなく、「行って、また必ず帰ってくる」ことを約束するような言葉にも感じます。

それに対しての「いってらっしゃい」には、

「気をつけてね」「無事に帰ってきてね」「今日もあなたが笑顔で過ごせますように」

という、見送る人の小さな祈りが込められています。

言葉にしなければ通じない想いもあるけれど、

日常のこうした挨拶の中にこそ、深い愛情や信頼が隠れているんだなと、改めて気づかされます。

ただの言葉以上の、つながり

家族でも、パートナーでも、友達でも、

「いってらっしゃい」と「いってきます」が交わされる関係には、温かさと安心感があります。

もし最近ちょっとギクシャクしてる相手がいるなら、

何気ないこのひとことで、少しだけ距離が縮まるかもしれません。

「いってらっしゃい」って、言葉にしてみる。

「いってきます」って、ちゃんと返してみる。

それだけで、毎日が少しだけやさしくなる気がします。

あなたは、今朝、誰かに「いってきます」って言えましたか?

誰かから「いってらっしゃい」って声をかけてもらいましたか?

そんな風に、自分と誰かを思い出しながら、一日を始めてみませんか。

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