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処暑(しょしょ)に寄せて ― 季節の変わり目に心と体を整える
暦の上では、8月23日から「処暑(しょしょ)」を迎えます。
“暑さが止む”と書くこの節気は、厳しい暑さが峠を越え、秋の気配が少しずつ感じられる頃。
夕暮れが早まり、虫の声が聞こえはじめ、朝晩の風に涼しさを覚える…
そんな小さな変化に気づくと、「季節が移り変わっているんだな」と実感します。
処暑のころ、私たちの体と心に起きること
まだまだ日中は強い日差しに包まれますが、夏の疲れは体の奥に残っています。
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夏バテや倦怠感:冷たい飲み物や冷房で胃腸が弱り、エネルギー不足を感じやすい
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自律神経の乱れ:寝苦しい夜や温度差で交感神経が優位になり、休んでも疲れが抜けにくい
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気分の不安定さ:季節の変化とともに心も揺らぎやすく、「なんとなく落ち込みやすい」状態になりがち
これは自然のリズムに寄り添って生きている証でもあります。だからこそ、この時期は“整えること”を意識することが大切です。
処暑におすすめの過ごし方
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呼吸を深める
胸を開いて呼吸を通すだけで、自律神経が整いやすくなります。朝の澄んだ空気の中での呼吸法は特におすすめ。 -
背骨をやさしく動かす
キャット&カウや前屈・ねじりのポーズは、体の巡りを促し、夏の疲労をリリースします。 -
積極的な休息
シャヴァーサナやヨガニードラで“意識的に休む”ことが、秋以降のエネルギーを養います。 -
食生活を見直す
温かい汁物や旬の食材を取り入れ、弱った消化力を整えましょう。
ヨガで迎える「静けさと準備の時間」
処暑は「夏から秋への架け橋」。
頑張ってきた心と体に「ありがとう」を伝えながら、次の季節に向けてエネルギーを溜めるときです。
ヨガは、この“移り変わりの時期”をやさしくサポートしてくれます。
動きの多い季節を終えて、これからは「心地よさを味わうヨガ」へシフト。
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呼吸とともに体をほどく時間
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意識を内側に向け、静けさを感じる瞑想
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「今ここにいる」ことを実感する瞬間
こうした小さな実践が、季節の変わり目に揺らぎやすい心身を支えてくれるのです。
処暑に寄せて
「処暑」とは、ただ暑さが収まるだけでなく、
私たちに“ひと息ついて次に備えなさい”と教えてくれるサインのようにも思えます。
夏にがんばりすぎた体と心を労わり、秋を迎える準備を整えること。
それが、これからの季節を健やかに過ごすための鍵となります。
どうぞ、この処暑の時期に、ヨガや呼吸を通して自分自身をやさしく整えてみてください。
きっと、心も体も軽やかに次の季節へと歩み出せるはずです🌿