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【読むヨガ】啓蟄 次候 桃始笑(ももはじめてさく)
2026年3月10日〜3月14日
七十二候のひとつ、桃始笑(ももはじめてさく)
啓蟄(けいちつ)の次候にあたり、桃の花がほころび始める頃です。
「笑(えむ)」という字は、昔は花が咲くことを表す言葉でもありました。
つぼみがゆるみ、やわらかく開いていく様子は、まるで花が微笑んでいるよう。
冬の静けさを越え、春が少しずつ表情を見せはじめる季節です。
花が「笑う」とき
桃の花は、突然ぱっと咲くわけではありません。
つぼみがゆるみ、ふくらみ、やがてそっと開いていきます。
それは、無理に咲こうとしているのではなく、準備が整ったときに自然に起こる変化。
私たちの心や身体も同じです。
力を入れて頑張るよりも、緊張がほどけ、余裕が生まれたときに、自然と表情や呼吸がやわらぎます。
桃始笑は、「無理に咲こうとしなくていい」
そんな季節のメッセージを届けてくれます。

ヨガと「ほころぶ感覚」
この時期のヨガは、強く奮い立たせるよりも、内側がほころぶ感覚を大切に。
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呼吸をゆっくりと、吐く息を長くする
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肩や背中のこわばりをほどく
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マントラを唱えてみる
呼吸が深く通ると、身体の奥にあった緊張がほどけ、自然と表情もやわらいできます。
それはまるで、花が少しずつ開いていくような感覚。
ヨガは、何かを達成する時間というよりも、内側が静かにほころんでいく時間なのかもしれません。
春は、やわらかく始まる
春は、一気に訪れるわけではありません。
土がゆるみ、虫が動き、芽が出て、そして花が咲く。
桃始笑は、その流れの中で「春が微笑みはじめる瞬間」のような候です。
私たちもまた、大きく変わろうとしなくていい。
ただ、少しだけ呼吸がやわらぎ、身体がゆるみ、心が軽くなる。
その小さな変化が、春の始まりです。

スタジオからのひとこと
3月10日〜14日。
桃の花が、ほころびはじめる数日間。
頑張って咲こうとしなくても大丈夫。
まずは、呼吸がやわらぐこと。
身体が少しゆるむこと。
桃の花が静かに笑うように、あなたの中にも、やさしい春が少しずつひらいていきます。
どうぞこの時期は、ほころびを感じるヨガを。
